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An Coa(アンコア) さんがデザインした ”ペガっち”

みなさん、はじめまして。イラストレーターのAn Coaです。ペガっち(Pega-chan)に合わせて僕も動物のライオンになってみました。
 
今回は大塚国際美術館のテーマカラーである、ラピスラズリーブルーの色を瞳に残し、虹色で幻想的な雰囲気で描きました。
僕の描いたペガちゃんは絵画の案内人。絵の世界に飛び込みながらみなさんをご案内することが大好きなの。

大塚国際美術館を初めて訪問させていただいたとき、なんて清らかで暖かい場所なんだと感激しました。間近で鑑賞できる絵画には発見が多く、僕もまるで絵の中に飛び込む勢いで見入ってしまうほど圧巻でした。そして名画に触れているうちに、忘れがちな自分の心の有無について考えました。
 
僕はこう思うの。現実を知れば知るほど、改めて夢や希望と言った目には見えないけど存在しているものには強力な力が秘めているなと。
なぜならば、それは自身の可能性や何か大事なもののその先が想像ができると思うからです。
 
それは心というものもそう。大人になると残酷なことを多く知ると思います。元々あったであろう何かにときめく心は霞んでしまうかもしれません。でも、そんな絶望も多数の色が一箇所となった絵の具セットと同じく、この世界に共存していると考えています。
 
さまざまな感情という想いを絵の具にして心に描き足せばいいと思うのです。それらの存在を思い出せる場所の一つがまさに大塚国際美術館。ここでは多くの絵画に触れて何かを考えるキッカケとなることでしょう。最初はなんとなくでいい。歴代の描き手が絵の中に込めた想いと、自分の中に埋もれて色褪せた想いの存在に気付いて欲しい。
 
そして、ここで一番大事なことは輝かしい色ばかりに囚われすぎないこと。いろいろな色が心の中にあるということを知り、色としては目には見えなくても、自分の心の中に存在しているということです。その存在の有無を自分自身で確かめて、それについて自分で考えることにとても価値があると僕は思います。

An Coa

マレーシア生まれ日本育ち、ベトナム国籍のアーティスト。
異なる作風で二面性のある表現を得意としている。デザイナーとして活躍する傍ら自己表現を探求している。
彼はマイノリティの中でもさらに異色な側面を持つ。その狭間での葛藤や、その独特な生い立ちが二面性を生み、ジェンダーレスな世界観でイラストを描く。
繊細かつ、物語に富んだ作品をSNSに配信することで頭角を現すアーティスト。

    

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