本文へ移動

フェルメール 「音楽の稽古」を原寸大再現

2023年10月7日(土)より公開
フェルメール「音楽の稽古」
 1662-64年頃
ロンドン、王室コレクション 所蔵
地下2階 フェルメールギャラリー

日本未公開の本作は、フェルメールの室内画でもっとも多い“音楽”をテーマにしています。完璧な透視図法のもと、私たちの目線は青い椅子、床に横たわるヴィオラ・ダ・ガンバなどを越えてヴァージナルを弾く後ろ姿の女性に注がれます。

ヴァージナルの蓋にはラテン語で「音楽は歓びの友、悲しみの癒し」とあり、恋のレッスンを授けられているのでしょうか。

フェルメール作品の中では比較的大きな本作。窓から差し込む光の描写、見事な空間表現と構成を原寸大でお楽しみください。

▲当館のフェルメールギャラリー

 フェルメール、ヤン

1632年オランダ デルフト生まれ。21歳のときから画家としての活動を始め、デルフト画家組合の理事も務める。手紙、音楽、恋愛などを題材とする室内の日常生活を描き、緻密な筆遣いや計算された光の表現、幾重にも解釈できる画中画など、鑑賞者を魅了する美しく繊細な作品を残した。1675年43歳で没するとその作品は次第に忘れ去られてしまったが、19世紀になって改めて評価されるようになった。全帰属作品数は、約37点とされている。



TOPへ戻る