おすすめの今月の1枚

   
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【今月の1枚】ピカソ、パブロ《女=花(フランソワーズ)》

【今月の1枚】ピカソ、パブロ《女=花(フランソワーズ)》
 
 「ギネスブック」に最も多作な芸術家として掲載されているピカソは、恋多き芸術家でもあった。 ピカソをめぐって数多くの女性が絵画作品の中に登場してくるが、その一人がこの作品のモデルとして 描かれた女性 フランソワーズ・ジロー。

ピカソ 62歳の時 、22歳の弁護士を目指していた絵を描くことが大好きな彼女と、とあるパリの レストランで偶然に出会う。知性と美貌の備わった彼女は、ピカソが今までに愛してきた マリー・テレーズやドラ・マールの魅力の全てを満たした女性だそうで、 「大きく見開いた緑色の瞳、高い鼻筋、小さな唇、そして、綺麗で大きな胸」にピカソは 我を忘れ夢中になっていると当時の友人が語っている。 ピカソはフランソワーズ・ジローを「君は動物には似ていない、成長する植物、花の女神(ミューズ)だ」と イメージして花と合体させてこの作品を描いた。

二人はおよそ10年の間、愛をはぐくみ この作品の翌年 1947年に息子 クロード・ピカソが誕生、 2年後の1949年に娘 パロマ・ピカソが誕生し二人の子供に恵まれた。

愛する女性をこれほどまでに「花のイメージ」に結びつけて表現した作品はこれをおいて他には 見当たらない。20世紀の天才画家 ピカソなのだ! 
 

(文責:岡村 修二 2017年2月) 

 
 
 
ピカソ、パブロ《女=花(フランソワーズ)》
女=花(フランソワーズ)
ピカソ、パブロ(1881-1973)
個人蔵、スイス
油彩、カンヴァス/146×89㎝
1946年 
※画像は当館スタッフによる描き下ろしです※
 
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