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レオナルド・ダ・ヴィンチ「白貂を抱く貴婦人」追加展示決定

大塚国際美術館は、ポーランドの貴重な文化財の一つである巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」を陶板で原寸大に再現し、4月21日(火)から一般公開します。「最後の晩餐」「モナ・リザ」など数々の名画を描いたレオナルドの十数点しか現存しない絵画のうち、当館では現在10 点を常設展示していますが、今回の追加で計11 点が一堂に鑑賞できます。今なお人々の関心を呼び続けるレオナルド・ダ・ヴィンチの新展示にご期待ください。
ⒸThe National Museum in Krakow/The Princes Czartoryski Museum ※この画像は原画を撮影したものです。
「白貂を抱く貴婦人」は、レオナルド・ダ・ヴィンチが女性をモデルに描いた4点の肖像画の2作目で、彼がミラノのルドヴィーコ・スフォルツァ(通称イル・モーロ)侯に仕えていた時期の作品です。
モデルは、1489年にルドヴィーコの愛妾となったチェチリア・ガッレラーニ(当時15歳くらい)。腕に抱く白貂(冬毛のオコジョ)はギリシャ語で「ガレ―」といい、彼女の苗字の語呂合わせであり、貂は「純潔と節制」のシンボルといわれます。
抱かれている白貂は、右前足を踏ん張り、腕から逃げ出そうとしていますが、チェチリアに優しく押さえられています。モデルの衣装は、当時ミラノ宮廷に招来されたばかりの最新のスペイン風のものです。
 
作品名:白貂を抱く貴婦人
作 家:レオナルド・ダ・ヴィンチ
制作年:1489-90年頃 
素 材:油彩/クルミ材
サイズ:54.8×40.3㎝
所蔵先:チャルトリスキ美術館(クラクフ国立美術館分館)、ポーランド

Optisolis™(オプティソリス)照明を使用

作品を照らす照明は、日亜化学工業様(徳島県阿南市)よりご提供いただいた超高演色白色LED「Optisolis™」を使用します。Optisolis™は、日亜化学工業が長年培ってきた、青色LEDと蛍光体の技術が存分に生かし開発された照明で、美術館や博物館の照明に非常に適した光源です。自然光に近い色味の光を出すことができるOptisolis™で照らすことにより、絵の色を忠実に見せることができます。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた傑作を細部までじっくりとお楽しみください。

チャルトリスキ美術館での展示に至るまで

チャルトリスキ美術館    ©Muzeum Narodowe w Krakowie  Photo:tomasz markowski
「白貂を抱く貴婦人」は1800年頃、ポーランド貴族アダム・イエジィ・チャルトリスキ公爵がイタリアで購入。その後、兵器庫だった建物を活用したチャルトリスキ美術館で展示されました。第1次世界大戦時にはドイツのドレスデン絵画館に運ばれ、難を避け、第2次世界大戦時にはナチスによりベルリンに持ち去られるなど、幾多の苦難の歴史をくぐり抜けてきました。2016年からは、ポーランド国家の所有となり、現在、チャルトリスキ美術館に展示されています。

レオナルド・ダ・ヴィンチ【1452-1519】

「最後の晩餐」(左)修復前(右)修復後
1452年イタリア生まれ。10代の初期にフィレンツェの高名な画家・彫刻家のヴェロッキオに弟子入りし、美術全般の基礎を体得。やがて画家として認められ自立。絵画を制作すると同時に、彫刻、建築、舞台芸術、天文学、数学など多彩な分野で努力を続け、才能を発揮。「万能の人」とも呼ばれ、ルネサンス三大巨匠の一人に数えられる。「最後の晩餐」などに見られる遠近法やスフマートの考案など、後世の画家に与えた影響は計り知れない。

大塚国際美術館で鑑賞できるレオナルド・ダ・ヴィンチ作品(11点)

①「受胎告知」ウフィツィ美術館、イタリア ②「キリストの洗礼」ウフィツィ美術館、イタリア※ ③「東方三博士の礼拝」ウフィツィ美術館、イタリア ④「岩窟の聖母」ルーヴル美術館、フランス ⑤「白貂を抱く貴婦人」チャルトリスキ美術館(クラクフ国立美術館分館)、ポーランド ⑥「最後の晩餐」<修復前><修復後>サンタ・マリーア・デッレ・グラーツィエ修道院 食堂、イタリア ⑦「聖アンナと聖母子」ナショナル・ギャラリー、イギリス ⑧「モナ・リザ」ルーヴル美術館、フランス ⑨「岩窟の聖母」ナショナル・ギャラリー、イギリス※ ⑩「聖アンナと聖母子」ルーヴル美術館、フランス ⑪「洗礼者聖ヨハネ」ルーヴル美術館、フランス ※印は共同制作

第2回大塚国際美術館「アートアカデミア」開催

「アートを楽しく気楽に」をコンセプトに、美術史家をはじめ、幅広い分野で活躍するその道のエキスパートを講師に迎え、シリーズでアートトークを開催している「アートアカデミア」の第2回麗しの特製オリジナルスイーツとともにお楽しみください。
 
【日時】2020年4月25日(土)14時~15時
【演題】レオナルド・ダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」-15世紀ルネサンス肖像画の中で-
【講師】小佐野 重利氏(東京大学名誉教授/大塚国際美術館 絵画学術委員[ルネサンス])
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