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第2回 大塚国際美術館「アートアカデミア」
アートトーク開催のお知らせ
レオナルド・ダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」 
― 15世紀ルネサンス 女性肖像画の中で ― 
日時:2020年4月25日(土)14:00~15:00 予定
講師:小佐野重利氏 大塚国際美術館 絵画学術委員[ルネサンス]
大塚国際美術館は、「アートを楽しく気楽に」をコンセプトに、美術史家をはじめ、幅広い分野で活躍するその道のエキスパートを講師に迎え、シリーズでアートトークを開催しています。
第2回は4月21日開幕の「白貂を抱く貴婦人」追加展示を記念し、監修の小佐野重利氏(東京大学名誉教授/大塚国際美術館 絵画学術委員[ルネサンス])に、レオナルド作品の魅力についてお話しいただきます。
西洋では15世紀半ば前から16世紀に入るころまでに、肖像画の3描写形式が出そろいます。古代ローマの貨幣に刻まれた皇帝肖像に由来する高貴なプロフィール(側面観)、現実生活の生き生きとした描写をねらう3/4正面(あるいは側面)観、神やキリストの威厳あるイメージを想起させる正面観です。 レオナルドの「白貂を抱く貴婦人」は、3/4正面観で、上体は斜めに描き、モデルの身体と心の動きを描きだしています。講演では、15世紀ルネサンスの女性肖像画を概観しながら、レオナルド作品の特異さを読み解き、描かれたモデルにまつわる史実についてお話しします。(小佐野重利)
「白貂を抱く貴婦人」1489-90年頃 油彩/クルミ材 54.8×40.3㎝
チャルトリスキ美術館(クラクフ国立美術館分館)(ポーランド) 
©The National Museum in Krakow/The Princes Czartoryski Museum 
※この画像は原画を撮影したものです。

「白貂を抱く貴婦人」をイメージした麗しのオリジナルスイーツ付き

「白貂を抱く貴婦人」の貴婦人の気高さと抱かれた白貂の高貴さを、レアチーズケーキやエスプーマクリームで表現。添えられたポーランドの伝統的なスイーツ“ポンチキ”は砂糖をまぶした揚げパンで、バラジャムの香りが口の中に広がります。※参加者限定

【概要】

【日 時】2020年4月25日(土)14:00~15:00予定(13:30開場)
【会 場】大塚国際美術館 別館2階
【定 員】50名(事前予約制)
【参加費】¥500(スイーツ・ドリンク代として・税込み)※要入館料
  参加費¥500は、会場入り口で直接お支払いください ※現金のみ
【申し込み】①代表者氏名 ②人数 ③連絡先をメールまたは電話088-687-3737へ 4月24日17:00までにお申し込みください。
 

小佐野 重利(おさの しげとし)氏プロフィール

1951年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、同大大学院人文社会系研究科教授、研究科長・文学部長を経て退職。イタリア連帯の星騎士・騎士勲位章(2003)およびイタリア星騎士・コメンダトーレ勲位章(2009)を受章、国際美術史学会(CIHA)前副会長。現在、東京大学名誉教授、同大特任教授、アンブロジアーナ・アカデミー(ミラノ)会員、日本学術会議会員。近著『《伊東マンショの肖像》の謎に迫る―1585年のヴェネツィア』(三元社、2017)、Originali e copie. Fortuna delle repliche fra Cinque e Seicento, a cura di S. Osano(Firenze, 2017)、“The Newly Discovered Portrait of Ito Mansio by Domenico Tintoretto: Further Insight into the Mystery of its Making” (in artibus et historiae,77, 2018, pp.145-160)、編著・浦一章監訳『オリジナルとコピー 16世紀および17世紀における複製画の変遷』(三元社、2019)、ルイージ・フィカッチ/小佐野重利監修(兼カタログ編集責任)『カラヴァッジョ展』(北海道新聞社、2019)など、著作・展覧会カタログ監修多数。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「白貂を抱く貴婦人」

チャルトリスキ美術館 ©Muzeum Narodowe w Krakowie Photo:Tomasz markowski
レオナルド・ダ・ヴィンチが女性をモデルに描いた4点の肖像画の2作目。モデルは1489年にルドヴィーコ候の愛妾となったチェチェリア・ガッレラーニ(当時15歳くらい)。腕に抱く白貂(冬毛のオコジョ)はギリシャ語で「ガレー」といい、彼女の苗字の語呂合わせであり、貂は「純潔と節制」のシンボルといわれます。2016年からポーランド国家の所有となり、現在チャルトリスキ美術館に所蔵されています。当館では今回の追加展示により、世界に数十点しかないレオナルド作品の11点が一堂に鑑賞できます。
 
レオナルド・ダ・ヴィンチ「白貂を抱く貴婦人」
2020年4月21日(火)より追加、常設展示

レオナルド・ダ・ヴィンチ【1452-1519】

「モナ・リザ」
1452年イタリア生まれ。10代の初期にフィレンツェの高名な画家・彫刻家のヴェロッキオに弟子入りし、美術全般の基礎を体得。やがて画家として認められ自立。絵画を制作すると同時に、彫刻、建築、舞台芸術、天文学、数学など多彩な分野で努力を続け、才能を発揮。「万能の人」とも呼ばれ、ルネサンス三大巨匠の一人に数えられる。「最後の晩餐」などに見られる遠近法やスフマートの考案など、後世の画家に与えた影響は計り知れない。

大塚国際美術館で鑑賞できるレオナルド・ダ・ヴィンチ作品 11点

①「受胎告知」ウフィツィ美術館、イタリア ②「キリストの洗礼」ウフィツィ美術館、イタリア※ ③「東方三博士の礼拝」ウフィツィ美術館、イタリア ④「岩窟の聖母」ルーヴル美術館、フランス ⑤「白貂を抱く貴婦人」チャルトリスキ美術館(クラクフ国立美術館分館)、ポーランド ⑥「最後の晩餐」<修復前><修復後>サンタ・マリーア・デッレ・グラーツィエ修道院 食堂、イタリア ⑦「聖アンナと聖母子」ナショナル・ギャラリー、イギリス ⑧「モナ・リザ」ルーヴル美術館、フランス ⑨「岩窟の聖母」ナショナル・ギャラリー、イギリス※ ⑩「聖アンナと聖母子」ルーヴル美術館、フランス ⑪「洗礼者聖ヨハネ」ルーヴル美術館、フランス ※印は共同制作
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