1977年に地中海・環地中海域の総合的な研究を目指して結成された「地中海学会」の会員研究者を講師としてお迎えし、地中海学会定期講座を開催します。第1回は、石井元章氏(大阪芸術大学芸術学部教授)に“ヴェネツィア美術”についてお話いただきます。芸術の秋、西洋名画の鑑賞とともに、地中海地域の美術、建築、歴史に触れる貴重なこの機会に、ぜひご参加ください!
ヴェネツィア美術の官能 その構成要素 大阪芸術大学芸術学部 教授 石井 元章氏より
本講演では、16世紀の官能的なヴェネツィア絵画や彫刻を構成する特徴を四点に分けて考えてみたい。
まず、作品の持つ機能から導かれる大きさとその設置場所、ついで見立てという当時の手法、第三に作品に描かれた人物のポーズに影響を与えた古代彫刻や当時の版画について考察し、最後にヴィーナス(ウェヌス)が好まれた理由の一つをヴェネツィアという名前から考えてみたい。その四つの特徴は必ずしも個々に独立して現れるものではなく、時に重複して我々の目に心地よい作品を形成することを示したい。それを基に大塚国際美術館での鑑賞を楽しんで戴きたい。
石井 元章(いしい もとあき)氏 プロフィール
群馬県生まれ。東京大学法学部第一類卒業。東京大学文学部イタリア語イタリア文学科卒業。
1990年イタリア政府給付留学生としてイタリアに渡る。
1997年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(文学博士)。
2001年イタリア、ピサ高等師範学校大学院文哲学コース博士課程修了(文学博士)。
武蔵野美術大学講師、大阪芸術大学助教授を経て現在大阪芸術大学教授。
放送大学、立命館大学、関西大学、大阪大学講師。
2019年ミラノ大学東アジア美術史・視覚芸術演劇デザイン学科招聘教授。
研究分野 ルネサンス美術、明治期日伊交流史。
開催概要 |
日 時 2024年11月10日(日)14:00~15:00(13:30開場)
題 名 第1回 地中海学会定期講座@大塚国際美術館「ヴェネツィア美術の官能 その構成要素」
会 場 大塚国際美術館 別館2階 オープンスペース
定 員 40人(事前予約制・自由席)
参加費 300円(スイーツ+コーヒーor紅茶代として)
会場入り口にて現金でお支払いください。
※講座にご参加の場合は、別途、美術館入館料が必要です。
申し込み方法
11月9日(土)17:00 までに、電話(大塚国際美術館088-687-3737 )または、下記の「第1回 地中海学会定期講座@大塚国際美術館 予約申し込み」メールフォームで①代表者氏名 ②参加人数 ③連絡先(電話番号) をご連絡ください。
◆メールでのお申し込みはこちら
※定員になり次第締め切り