システィーナ歌舞伎 製作発表を行いました

   
 大塚国際美術館では、ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂を立体再現した「システィーナ・ホール」を舞台に、
「和と洋のコラボレーション」「新作歌舞伎」をコンセプトにした『システィーナ歌舞伎』を2009年より上演しています。
 第八回目となる今回は、2018年2月15日(木)~18日(日)の4日間公演いたします。
 公演に先立ち、12月12日に製作発表を行い、片岡愛之助、作・演出 水口一夫らが舞台への意気込みを語りました。
   
水口一夫(作・演出)
 第一回の公演からずっと作・演出を担当させていただいています。毎回楽しみながら、どんな舞台が作れるかなという気持ちで作っていますが、和と洋のコラボレーションであったり、システィーナ・ホールのミケランジェロの素晴らしい壁画に負けないような舞台にすることを考えると楽しみの数倍の苦しみもございます。
タイトルに入っているロマネスクとは、ゴシックの前の時代の美術・建築の様式で、キリスト文学や彫刻にもロマネスクという言葉が使われております。また非常に創造的、空想的、数奇な、といった意味合いもあると考えています。
  今回の「GOEMON ロマネスク」は、愛と憎しみがテーマで、非常に数奇な運命をたどる今までにない五右衛門を
描こうと構想を練っています。何よりもできる限り楽しい、そしてエンターテインメントにあふれた舞台にしたいと思って
おります。
  今回、五右衛門はイスパニア(今のスペイン)へ渡りますが、これをどう歌舞伎にするか…非常に悩んでいます。伊達政宗の家臣・支倉常長(はせくらつねなが)が慶長遣欧使節をイスパニアに送っており、通商のために百数十人で渡ったうちの何人かが、そのまま留まって日本人村をつくり、現在も日本(ハポン)姓の人が六百人ほど残っている事実があります。その日本人村を舞台にできないか…新しい 視点の五右衛門像、システィーナ歌舞伎を作りたいと思います。
 
 
 
片岡愛之助
 私は大塚国際美術館のシスティーナ歌舞伎で、コラボレーションを取り入れる歌舞伎というものを 学ばせていただきました。「GOEMON」は、和と洋のコラボレーションというテーマをいただいた からこそ生まれ、そして再演を何度も重ねられる作品になりました。(第三回システィーナ歌舞伎 「GOEMON」は、大阪松竹座で二回、新橋演舞場でも再演)
 今回は五右衛門の父・カルデロンと五右衛門の二役を務めさせていただきます。五右衛門という キャラクターはとらえどころのないロマンの塊。どういう風にもなれる、なってもおかしくない、枠を飛び越えた役作りと設定ができて、お客様に非日常的な空間を楽しんでいただくには最高の人物です。今回 初めてご覧いただくお客様に楽しんでいただくのはもちろん、前回の「GOEMON」を知っている方には倍楽しんでいただけるような舞台にしたいです。
 システィーナ歌舞伎がなかったら、こんなコラボレーションはなかった。今までにそんな作品ばかりが出来上がりました。私としてはとても大きな財産をいただきましたし、ライフワークだと勝手に思っています。これからも再演を重ねられるような新しい作品を生み出し続けたいと思います。一人でも多くの方々にシスティーナ歌舞伎を、そして大塚国際美術館を見に来ていただきたいです。
 
 
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