おすすめの今月の1枚

   
大塚国際美術館スタッフが毎月おすすめの作品をご紹介。
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【今月の1枚】マネ、エドゥワール《笛を吹く少年》

【今月の1枚】マネ、エドゥワール《笛を吹く少年》
 

マネは、19世紀パリを代表する画家のひとりで、“印象派の父”と称されました。モネやルノワールなど印象派の画家たちに慕われ、ともに戸外に出かけ制作していたことから、何度も「印象派展」への出品を誘われますが、サロンで認められることにこだわったマネは一度も参加していません。

 

そのマネの代表作で最も親しまれている作品のひとつが、この「笛を吹く少年」。マネがこの絵を描く前年に訪れたスペインで見たベラスケスが描いた肖像画の影響が色濃く、鈍い色彩の背景に「赤と黒」で二分された平面的な構成は、当時としては異例で、マネが関心をもっていた日本の浮世絵版画の影響が考えられています。先進的だったこの作品は、当時のアカデミーでは評価されずサロンで落選してしまいましたが、マネの独創性は、観る者の心を魅了し光を放ち続けています。

 

当館にて7/17〜スタートする♯アートコスプレ フェス2019 レボリューションでは、マネの「笛を吹く少年」の衣装も登場、金ボタンの黒い上着と、太い黒のストライプの入った赤字のズボンの制服を着た鼓笛隊員の少年、あなたも絵画の中の登場人物になってみませんか?

 

(文責:富浦 敦子 20197月)

 
 
マネ《笛を吹く少年》
マネ、エドゥワール《笛を吹く少年》
1866年
161×97cm
オルセー美術館、パリ、フランス
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